著作権保護期間の延長問題 -- 僕、まったく無知でして、http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20061213/256601/ を読んだだけですけど。
「死後50年では著作者の親族はまだまだ健在」という見出しのところにある次の発言:
「(若死にした太宰治の)未亡人や娘の作家・津島佑子さんはまだまだご健在。津島さんは今後40年は生きるでしょうから,30年以上も著作権が切れた状態で生きていくことになる」(三田誠広氏)。
「(年若くして倒れた)先人たちの遺族から『私の主人の著作権はあと数年で切れます』と訴えられたら,どんな気持ちがすると思いますか」(松本零士氏)
「著作権は個人の権利であり,個人の権利を平均値で語ることはできない。慎重な議論というが,議論しているうちに著作権が切れる遺族が出てきてしまう」(三田氏)
うーん、まったくサッパリ理解できない。
問題点はなんなの -- 著作者/作品の名誉に関すること? 遺族への経済的な支援のほう?
仮に遺族への支払い期間が問題なんだとすると、こういうことか; 27歳の作家が作品を残して死んでしまって、奥さん25歳、子供が1歳としましょう。彼の死後、作品はよく売れて、末永く読まれ続けるとしましょう。45年後、奥さん70歳、子供は46歳。
奥さん:「私の主人の著作権はあと数年で切れます。」
子供:「これから30年以上も著作権が切れた状態で生きていくことになる。」
奥さんね、そんなことはずっと前からわかっていた事でしょう。普通の人なら、死んだらすぐに給料入んなくなるんだからね、それに比べたらご主人の作品は50年も稼いでくれるんだから、それでいいんじゃないの。保険とか年金とかもあるんだし、息子さんもいるんだし。
そして、ご子息。あんたねー、顔も写真でしか知らないオトウチャンに、これからまだ30年も頼って生きていくつもり。もういいかげん自分で働いて、オッカサンの面倒みろよ!
と僕は思うが、いくらなんでも三田さんや松本さんがそんなバカなことを主張するとも思えないし。どんなハナシよ? これ。