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インターネットはテレビに負けた

Twitterも昔は良かった」か。

僕は、昔も今もTwitterをほとんど使わないので、良かったもナニもないのですが、インターネット全体に関して「昔は良かった」感を抱くことはたまにあります。今のインターネットって、ようするにテレビですよね。「インターネットも昔は良かった」という思いは、僕の場合「昔のインターネットはテレビじゃなかったのに」ということです。

インターネットが普及したらテレビは駆逐されるだろう、みたいなことが言われたこともありましたが、そんなことはなかったみたいです。テレビを視聴する時間が減った、その原因のひとつがインターネットの普及ということは実際あるかもしれません。しかし、「インターネットがテレビを駆逐する」には別の意味が込められていた気がします。テレビとは違った媒体としてのインターネットが勝つ、というような。

でも、今のインターネットって、ほぼテレビ。「テレビに負けた」というより、異なる媒体としての「インターネット vs. テレビ」という構図が無意味化して、似たような媒体になったと思います。少しだけテレビがインターネット化した面もあるけど、インターネットが激しくテレビ化したように感じます。要するに、コマーシャルの手段。コマーシャルを見てもらうために視聴率が取れる番組を作る、と、そういう基本構造が「テレビ的」ということです。

テレビ番組を個人で放映することはできないけど、Webページは個人でも容易に持てる点では、やはり違った媒体と言えるでしょう。でも、極端に小さい放送局が膨大な数存在するとみなせなくもありません。インターネットが、個人でもジャーナリスト/評論家/作家、そして編集者/出版社となれる手段から、個人でもタレント/コメンテーター/アイドル、そしてプロデューサー/放送局となれる手段へと重心が移った、ってことでしょう。

テレビの特徴は、情報を受動的に視聴することだと僕は思うのですけど、「受動的」ってのはラクチンなんですよね。能動的な情報取得はシンドイときがあります。結局、多くの人はラクチンなほうがいいわけで、インターネットはより受動的な方向に向かうだろう、と思います。それが良いか悪いか判断できないのですけど。