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参照用 記事

バンドルと層の記法 まとめ

一覧にまとめておきます。随時、修正・追加があるでしょう。
\newcommand{\hyph}{\mbox{-}}
\newcommand{\ul}[1]{ \underline{#1} }

[追記 date="2021-06-26"]実情に合わせて修正しました。[/追記]

内容:

  • Man -- (なめらかな)多様体の圏

バンドルの圏:

  1. CBdl[-] -- Man上の、ファイバーがCの構造を持つバンドルの、インデックス付き圏
  2. Bdl = ManBdl[-] -- Man上の{ファイバー}?バンドルのインデックス付き圏
  3. VectBdl[-] -- Man上のベクトルバンドルのインデックス付き圏
  4. AlgBdl[-] -- Man上の代数〈多元環〉バンドルのインデックス付き圏
  5. GrpBdl[-] -- Man上の群バンドルのインデックス付き圏
  6. G-PrinBdl[-] -- Man上のG-主バンドルのインデックス付き圏

層の圏:

  1. CSh[-] -- Man上の、値がCである層の、インデックス付き圏
  2. Sh[-] = SetSh[-] -- Man上の{集合}?層のインデックス付き圏
  3. CRngSh[-] -- Man上の可換環層のインデックス付き圏
  4. ModSh[-] -- Man上の加群層のインデックス付き圏
  5. AlgSh[-] -- Man上の代数〈多元環〉層のインデックス付き圏
  6. GrpSh[-] -- Man上の群層のインデックス付き圏

平坦化した圏:

関手

接関手:

  • T : ManVectBundle

ラージサイトとしてのMan上の層:

  1. {\mathscr A} = C = Ω0 : ManopCRngSheaf -- 構造{可換環}?層
  2. Ω = Ω1 : ManopModSheaf -- {1次の}?微分形式加群
  3. Ω : ManopAlgSheaf -- 微分形式代数層(掛け算は微分形式の外積
バンドルとバンドル射

バンドル:

  • 正式: E = (Etot, N, πE)
  • 乱用: πE:E→N または π:E→N
  • 略式: E over N

バンドル射:

  • 正式: f = (ftot, fbase) : E→F
  • 乱用: f = (f, φ) :E→F または f = (f:E→F, φ:N→M)
  • 略式: (f over φ) :E→F または f:E→F over φ:N→M
バンドルの演算

添字のNは、底空間多様体

演算名 演算記号 被演算項 演算結果
ファイバー積     \times_N バンドル         バンドル
直和〈ホイットニー和〉  \oplus_N ベクトルバンドル ベクトルバンドル
テンソル積            \otimes_N ベクトルバンドル ベクトルバンドル
双対                  (\hyph)^{ \ast N} ベクトルバンドル ベクトルバンドル
外積〈ウェッジ積〉    \wedge_N ベクトルバンドル ベクトルバンドル
内部ホム              hom_N(\hyph, \hyph) ベクトルバンドル ベクトルバンドル
内部双線形射集合      bilin_N(\hyph, \hyph) ベクトルバンドル バンドル
内部エンド            end_N(\hyph)        ベクトルバンドル 代数バンドル
内部アイソ            iso_N(\hyph, \hyph) ベクトルバンドル バンドル
内部オート            aut_N(\hyph)         ベクトルバンドル 群バンドル
k次外積空間           \Lambda^k_N(\hyph)  ベクトルバンドル ベクトルバンドル
k次テンソル空間       tens^k_N(\hyph)       ベクトルバンドル ベクトルバンドル
外積代数              \Lambda_N(\hyph)    ベクトルバンドル 代数バンドル
テンソル代数          tens_N(\hyph)         ベクトルバンドル 代数バンドル
フレーム              frame_N(\hyph)       ベクトルバンドル バンドル
バンドルの移動
  • For F over M, φ:N→M,
    φ#F over N -- 引き戻されたバンドル
  • For E over N, φ:N→M invertible,
    φ#E = (φ-1)#E over M -- 前送りされたバンドル
セクション
  • s:N→E section または s∈ΓN(E)
  • t:N→F section over φ:N→M または t∈ΓN(F/φ)
セクション空間と層
  • Γ(E) または ΓN(E)
  • ΓN(F/φ)
  • ΓN(U, E) := Γ(E|U)
  • ΓN(-, E) -- N上の層
層の演算

原則として、

  1. 中置演算子記号は、バンドルと同じ記号を使う。
  2. 演算の名前は、バンドルと同じ綴で語先頭文字を大文字にする。

例外は、外積空間/外積代数

添字のAは、加群層の係数可換環層。

演算名 演算記号 被演算項 演算結果
直積  \times                集合層   集合層
直和  \oplus_A  加群層 加群層
テンソル積  \otimes_A 加群層 加群層
双対  (\hyph)^{\ast A} 加群層 加群層
外積  \wedge_A  加群層 加群層
内部ホム  Hom_A(\hyph, \hyph)  加群層 加群層
内部双線形射集合  Bilin_A(\hyph, \hyph) 加群層 集合層
内部エンド  End_A(\hyph)        加群層 代数層
内部アイソ  Iso_A(\hyph, \hyph) 加群層 集合層
内部オート  Aut_A(\hyph)    加群層 群層
k次外積加群  \Omega^k_A(\hyph)  加群層 加群層
k次テンソル加群  Tens^k_A(\hyph)       加群層 加群層
外積代数  \Omega^{\bullet}_A(\hyph)  加群層 代数層
テンソル代数  Tens_A(\hyph)         加群層 代数層
フレーム  Frame_A(\hyph)        加群層 集合層
層の移動
  • For B on M, φ:N→M,
    φ-|B on N -- 引き戻された層
  • For A on N, φ:N→M,
    φ|-A on M -- 前送りされた層