4月13日のエントリーで言及した“閉店するうどんや屋”、その後に入る店の工事が進み、看板が描かれました。
うどん屋なき後に新規開店するのは喫茶店です。と、それだけなら別にどうということもないのですが、看板には「純喫茶」とあるのです。
純喫茶ってわかります? 40代50代の良い子なら知っているでしょうが、若い世代はどうだろう?(意外と知っていたりして)。いずれにしても、いまどき看板に「純喫茶」はけっこう珍しいと思いますよ。
純喫茶とは、ようするに“単なる喫茶店”ということで、業種・業態は別に珍しくはないですね。じゃ、なんであえて「純」を付ける(付けた)のかというと、かつてはジャズ喫茶、名曲喫茶、歌声喫茶とか、喫茶を主たる目的としない店が各種あったので、純粋にお茶(等飲料)を飲む店であることを明示するための形容詞だったのです。
僕が若い頃、電話喫茶なんてのもありました。携帯電話なんてない頃ですから、電話(ピンクですよ、ピンク)がたくさんあることが、それなりにウリだったのでしょう(が、繁盛していたわけではない)。何年か前に、カップル喫茶という、多少は有意義なタイプの店もありましたね。大分類においては同種と思われるものに、ノーパン喫茶もありました、大昔だけど。
各種のナントカ喫茶、特に音楽系は衰退して久しいので、もはや「純」を付ける必要性はありません。にもかかわらず「純」で攻める(いや、別に攻めてはいないか)のは、レトロな感じをねらったのでしょうか? 一度調査する必要はありそうです。