トラックバックをたどってみたら、andy22さんが、僕が使っているブックマークタグvoodooにごイケンがあるらしい。
見てみたら、結構このタグ[注:voodoo]を使っている人は他にもいる。
えっ、そうなの?
米3dfx社が開発したグラフィックスチップのブランド名だとか。
なんだ、そういうことか :-) と、そればっかりでもない。
もしトンデモという意味合いでvoodooて言葉を使ってるんだとしたら、ちょっと他文化に対して失礼にもほどがあると思うね。
いいじゃん「ニセ科学」「トンデモ」で。それで十分通じるのに。どうして、わざわざ、こういう言葉を使わなければならないんだろう?
voodooの文化的・歴史的背景に考慮をはらわなかったのは僕が迂闊でした。
わざわざ別な言葉を選んだのは、僕としては、トンデモ本とは、と学会の当初の定義である「著者の意図とは異なる視点から楽しむことができる本」の意味で使いたいからです。本に限らず、トンデモ説、トンデモ理論も同様に楽しむことができる点が僕にとっては重要です。
しかし、voodooタグに集めたものは、楽しめないモノが大部分です(『量子ファイナンス工学』は楽しめる部類、南堂さんは微妙、他は楽しめない)。むしろ不快感をもよおす対象なんです。つまり、僕が以前から「トンデモ」に抱いていた明るいイメージとは異なります。よって、「トンデモ」は使いたくなかったのです。
われわれ日本人が、こういう言葉使いにとびついていいものだろうかね? 海外の知識人が使ってるんだからいいじゃん? そんなの科学的でもなんでもない、ただの舶来礼讃主義だ。みっともない。大体、日本語内に「そういうもの」に対する表現があるのだ。何度も繰り返してるけど、「トンデモ」だの「ニセ科学」だの「疑似科学」だのという、誰が聞いても即、内容をイメージしやすい言葉が。voodooと聞くのと、トンデモと聞くのと、どっちがわかりがはやい? 日本語文化のなかに根ざしていない外来語を無理に使う必要性はどこにもない、と私はそう思う。
うーん。ある語を個人的にブックマークタグに採用することは、「言葉使い」として拡げようとしてるわけでもないし、外来語を無理に使う意図もないですけどね。実情は、手近にあった本から拝借しただけ。とはいえ、不快に感じる人がいるのに、あえて使い続ける必然性も拘りもありません。変えましょう。代わりにどんな語を使うか悩みますけど。
ただし、過去に遡って修正はしません。リンクが切れたりと面倒な作業も発生しそうだし。僕の迂闊さがそのまま残りますが、アーカイブにはノータッチで塩漬けです。