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参照用 記事

「具体的に具体的に具体的に具体的に」(4回繰り返し)とはどういうことか

opechumanさんのエントリーは、bonotakeさんへの応答なんでしょうが、僕としては、このテの話は「別にどうでもいいや」。「哲学者一般が…」とかいう話はワカラン。そもそもそこは論点じゃないし。「哲学者が」じゃなくて「郡司ペギオ-幸夫さんが」ですから。

個別ケースに関する問と答

一般論や概括的・思弁的な話になってしまうと、それは郡司さんと同じ土俵にのぼることになって、どうせ結論なんて出ないでしょう。数学的にウヤムヤな議論をしていては、郡司さんのマヤカシがちっとも明らかにならない。重箱の隅をつつくようであっても、扱いやすい小さな個別ケースを切り出して、順番にハッキリと決着を付けていくべきです。それを表現したのが、「具体的に具体的に具体的に具体的に」なるフレーズです。4回繰り返す程に強調したい。

今まで僕は、2つの記事で具体的な個別ケースを扱いました。

  1. 「余極限の定義とか性質とか、ペギオ版を修正」 -- カン拡張の説明が、ケアレスミスとかではなくて、無理解から間違っていること。
  2. 「圏論とはいわず、数理論理学の切り口でいってみようか>郡司ペギオ-幸夫さん」 -- 代数系と数理論理学の初歩も知らないらしいこと。

これらに関連して僕が疑問に思うことは:

  1. ここで、なんでカン拡張の説明をしなくてはいけないのか? 後で使っている様子がない(使ってるフリをしているようではあるが)。
  2. 単位元を付加するだけの話に、なんで「無矛盾な形式的体系」とか「可能世界」が登場するのか?

この問に対する僕の答は:

  1. コケオドシ/かっこつけに入れてはみたが、すべってしまった。
  2. 意味はわからないけど使ってみたいから使ったら、トンチンカンになってしまった。

「そうではない」ということであれば、いったいいかなる数理的意味があるのでしょう? いやっ、数理的云々の前に、前後の脈絡としての一貫性も欠けているもんで、ほんとに疑問なんです。

上記の2つの記事と同じスタイルで、郡司さんの1つの段落につき1つのエントリーを使っての指摘なら、当分続けられるだけのネタはあります。問題は、そんな不毛な作業を続けられるかです。それだけのモチベーションはないからねぇ。たぶん、郡司さんを批判する上での困難は、この虚しさ/徒労感でしょう*1。誰かが合いの手(反論)を入れてくれたら、少しは気力が上向くかも。

不公平だとは思います、すみません

内心、若干は「申し訳ないな」という気もしています。人を批判するのが悪いとはまったく思いませんが、僕と郡司さんの立場を考えると、随分と不公平だな、とは思うのです。

他人のことをデタラメだと言い切るには、それ相応の覚悟が必要です。自分のほうが間違っていたときは赤っ恥をかきますからね。でも僕の場合、万が一自分が間違っていても、失うものはたいしてありません。一方の郡司さんは、そういうわけにはいきません。つまり、リスクやダメージが全然違う。その意味で僕は、ずっと有利な立場にいます。

でもやっぱり、「不公平だから批判はしない」ということにはならないのですよね。なぜなら、郡司さんは批判されてもしょうがないことを現にやらかしていて、それは僕の基準では(bonotakeさんよりはユルイと思うけど)放置できないレベルだからです。ただし、「あれはネタでした」ってことであれば、大笑いした後で拍手します。

郡司さんご自身は立場があるからともかくとして、学生さん、信奉者、ファンの皆さんなら、いくらでも僕に反論できるでしょう。引き続きお待ちしております、合いの手を(愛の手でもいいけど)。


[追記 date="2010-02-09"]

問題は、そんな不毛な作業を続けられるかです。

あまりにもツマラナイ概念なので、わざわざ書くほどの気力がなかなか湧かないです。

あっ、ちょっといいアイディアが思い浮かんだぞ。そのうちやってみよう、今日はやらないけど。
[/追記]

*1:郡司さん独自のLidとINVって概念も僕なりに解釈してはみたのですけど、あまりにもツマラナイ概念なので、わざわざ書くほどの気力がなかなか湧かないです。