昨日の話の続き、みたいなこと。
RDFグラフというアイディアは割とシンプルで分かりやすいと思います。が、構文がイッパイあって、あーも書ける/こうも書けると言われるとイヤになりますね。標準構文であるXML形式も無駄に複雑っぽいし。
精密なメタデータ記述に対して論理や推論を適用するってのは、どうなんでしょうか? 現状は、粗雑な記述を腕力で処理する方向ですよね。力任せの処理はコンピュータをブン回せばいいけど、精密な記述は人間でないと出来ません。「人が頑張る」って発想は、モノグサ者の僕は好きになれません。最初だけ頑張れば、後は機械でも精密な推論・知識処理が出来るから十分にお釣りがくる、って理屈は理解できますが、それでも最初の頑張りのインセンティブが難しいだろう、と。
複雑な記述形式、論理やら知識処理は脇に置いといて、RDFトリプル、RDFグラフ、RDFストア、この3つの概念だけなら理解も実装も容易だし、それなりに実用性があるんじゃないか、と思います。インライン(埋め込み)でもアウトオブライン(外部)でも書けるメタデータのモデルと方式ということになります。
異なるコミュニティによって使われているメタデータ語彙を相互運用すること、Webワイドの分散データベースシステムとして実働させること -- ここらがポイントでしょう。複数語彙の相互運用にはologの方式が使えると思いますが、olog方式のRDFって、もはやRDFとは呼べないかもね。