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参照用 記事

形容詞「ドブ板」

昔は平気だったことでも、今では非難の対象になることは多々あります。時代が変われば、価値観・判断基準も変わるのでしょうがないですね。

昔僕は、「これといった戦略もなく、気の利いた道具もなく、ただ力まかせに頑張る」ことを「ドカタ仕事」「ドカタ作業」と呼んでいました。「ドカタ」は、今ではポリティカルに正しくない、一種の差別語として扱われるようです。

手間を惜しまず頑張るしかない状況は実際にあるわけですが、なんて表現すればいいのでしょう?

「力押し」という言葉がありますが、あれは、潤沢な物理的パワーを持っている場合にそれを使って云々、という感じがするので「ただひたすら愚直に頑張る」感じがしないですね。

ドブ板選挙、ドブ板営業などに使われる「ドブ板」は、「これといった戦略もなく、気の利いた道具もなく、ただ力まかせに頑張る」の意味を含んでいるように思えます。「スマートではない/時代遅れな」といった否定的・侮蔑的なニュアンスで使われることもあるようですが、今のところ、「ドブ板」は差別語ではないでしょう。

単一の形容詞にしなくても別にいいのですが、「ドカ…」と口に出てしまったとき、直後に言いなおす一単語が欲しかったのです。「ド…」からの修正ならそのまま「ド…ブイタ」とできます。