このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

前提、説明、納得の関係とか

今日の最初のエントリーに、川俣さんからさっそくの反応をいただきました。

まず:

檜山さんの問い掛けそのものに問題がある、というのが私の考えです。

これはそのとおりですね。どんなプログラミング言語を想定しているか書いてありません。「CまたはJava」という気分ですが、CとJavaを「または」で結んじゃいけません。それと、「文字列」という言葉の曖昧性もまた問題あり、です。

それと、おそらくもっと問題なのは、僕がどんな説明を期待しているかが読み取れないことでしょう。川俣さんは:

以上、一応実装は一切引き合いに出さない説明のつもりです。



以上、これも実装は一切引き合いに出さない説明のつもりです。

というような表現なら実装に言及しない説明と言えるか?

左辺値と右辺値という概念抜きで説明したいということでしょうか?

と、実装に言及しない方向で説明を試みてますが、僕自身「実装を出さないほうがいい」とは思ってません。というか、「実装を引き合いに出すのがいいのか/出さないのがいいのか」さえ確信が持てないで、「なんだろうなぁ」とか他力本願な疑問文を書いているのですよね。

「左辺値と右辺値という概念抜きで説明したいということでしょうか?」に関して言えば、左辺値/右辺値なる概念を、アドレスと、そのアドレスが指す場所に格納された内容という、かなりベタなローレベル・モデルなしで果たして説明できるのか、が僕の疑問だし、とりあえず今の僕は「ベタなローレベル・モデルのほうが説明の効率がいい」と考えています。

それで結局、「プログラマの常識」(このタイトルは誤解のもとだが)にリストしたようなことを説明の前提としたくなっちゃう、と。また一方で、これとは別な形の説明や理解の基盤もありえるのかな、とも思うのです。そんなことだから、「僕がどんな説明を期待しているか」が定まらない、フラフラ。

thisに関しては:

『自分が入っている「入れ物」を指し示す参照』っていう表現は、どことなく自己言及的で良いなぁ。

こういう表現を喜べる感性と、戸惑って嫌う感性というのがあるんじゃなかろうか。

いや、ウーン、問題意識が漠然としちゃっているのは自覚してます。「説明の方略」とか「理解の基底」とか、そういうはなしだから。でも、人それぞれに、この漠然とした問題に対し、ポリシーとか経験とか手法だとかは持っているんじゃないでしょうかね、僕はちゃんとは持ってないけど。