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参照用 記事

森岡正博氏を批判する理由は「間違っている」からじゃない

新型コロナウイルス感染者数の推定手法(ダメな例)」(3月26日)に対して、4日たった3月30日に追記を書きました。

「なんだこいつは!? バカじゃねーの」と思いました。カッとなった気分をそのまま書くと、後で後悔することもあるので、感情的批判は抑えて書くようにしています。しかし、何日かたってカッとなった感情はおさまっても、疑念を深める行為の妥当性は納得しても、やはり「なんだこいつは!? バカじゃねーの」とは思い続けているので、この追記を書きました。

最初(3月26日)に書いた記事では、「東京から無作為に200人をピックアップしたときに、その中に超有名人の志村けん氏が入ってる確率ってどのくらいだと思う?」に対して、超有名人の志村さんでも無名人の檜山でも同じだろ、と指摘しただけです。森岡氏を罵ったりはしていません。

4日後に「なんだこいつは!? バカじゃねーの」を2回繰り返してるのは、森岡氏に対しては、確率統計的議論が間違っているとか指摘してもしょうがなくて、「なんだこいつは!? バカじゃねーの」と罵るのが、自分に正直であり、より適切な反応だと判断したからです。

同じ日(3月30日)に、この話題で谷村省吾先生に迂闊な(特段に考えもなく)リプライをしてしまいました。

[谷村先生]
これ思い出すと腹わた煮えくりかえるんで、考えないようにしていたのですが。

谷村先生の怒りは僕より強いもので、僕が不快さを呼び戻すキッカケを作ってしまったみたいで、申し訳ないです。

「腹わた煮えくりかえる」とか「こういうの(重大な問題に関して超テキトーなことをぬかしておいて後は誰か片づけてねっていうやつ)は、本当に腹が立つだけです。」とおっしゃっているので、「確率統計的議論が間違っている」がポイントじゃないと思うのです。間違ったからって、腹わた煮えくりかえりませんもん。

にも関わらず、その後の展開をチラと見たら「非専門家が誤謬をおかすこと」が話題になっていたりして、その話じゃないでしょ、と思った。森岡氏の軽率で愚劣で卑怯な発言・行動が批判・批難すべきことだろう、と。


ちょっと余談ですけど;

[谷村先生]
どっちかって言うと、森岡正博氏よりも、「森岡問題に理解を示す、ものわかりのよいフォロワー」の方に私は呆れましたよ。

フォロワーは見てませんが、追記で引用した

に僕がさほど腹を立ててないのは、id:takeda25 さんが、おそらく森岡氏を擁護する気なんてなかったと思えるからです。その気がなくても、結果的に擁護していればダメ、というのも分かるんですが、「志村けんパラドックス」記事は、面白い確率統計クイズを面白く解説してみました、のノリでしょう。森岡氏に理解を示したのではなくて、森岡氏はクイズの提供者としてしか見てないと思われます。

とはいえ、森岡氏が「自分が提示した問題は、単なる感染者数の推定よりずっと深遠な意図を持っていたのだ」とか言い出す材料を提供してしまったのは事実ですが。

いずれにしても、発言が間違っていた〈誤謬〉かどうか? の話はやめたほうがよさそうです。そこが問題じゃないです。


[追記 date="2020-04-03"]
蛇足だけど、正誤・真偽が問題じゃないとすると、なにがそんなに不快なのか? というと、https://twitter.com/m_hiyama/status/1244925383461310465

[檜山]
自分がまったく分かってもいない事を有意義な提言のごとく言い放つメンタリティが気持ち悪くて、これはもうダメでした。

トンチンカンな戯言を垂れ流しているのに、たいそうな事を言ってるかのごとくに装う、そういう態度が嫌いなんです。誤謬は誰にだってあるわけで、それに不快感を感じたりはしません。

似たような不快感、「バカじゃねーの」感の話は:

[/追記]