次男:「おとうさん、人生でさ、」
父親:「えっ、人生について話すのか?」
次男:「うん、そう。人生でさ、一番つらかったことはなに?」
父親:「んんー、難しい質問だな。いろいろつらいこともあったけど、一番ねぇ、、、」
次男:「大人になってからウンチもらしたこと?」
父親:「そんなことしてねーよ!」
次男:「もししちゃったら?」
父親:「もししちゃったら、かなりつらい体験だろうな」
次男:「人生で一番つらい?」
父親:「それは人によるな。ウンチもらすくらい何でもない、ってくらいにつらい思いをした人もいるだろうし」
次男:「おとうさんは? ウンチが一番つらい?」
父親:「いや、一番てことはないな。三番、いや四番くらいかな」
次男:「ウンチもらしたことは四番目かぁ」
父親:「いや、だから、もらしてないって」
ウンチもらしたことが一番つらい人生と、ウンチもらすくらい何でもない人生は、随分と違うであろうとは想像できる。次男の言う「ウンチもらしたことは何番目?」は、ある種の尺度となりえるかも、と思った。