次男:「今度くる映画の『名探偵コナン』ではね」
父親:「うん」
次男:「東京都知事に脅迫状が届いてね」
長男:「(いきなり来て)ええー、石原都知事に脅迫状?」
父親:「違うよ、映画の話をしているの」
長男:「なーんだ(去っていく)」
父親:「…」
次男:「んもーっ、おとうさんはつまんないな!」
父親:「えっ?」
次男:「いまのは、石原都知事に脅迫状が届いたって話にすればいいのに」
父親:「嘘つくの?」
次男:「おにいちゃんをだますの面白いじゃん」
父親:「しかしなー …」
次男:「おとうさんはアドリブが効かないんだから」
まだ続きがある。
長男:「(またいきなり来て)誰がアドリブ効かないって?」
父親:「ん、あっ、あのね」
長男:「…」
父親:「あのね、漫才の話をしていてね、ノンスタイルの石田が…」
次男:「おとうさんがアドリブ効かないの」
父親:「おいっ、なんだよソレ」
まだ続きがある。
次男:「(事情をそのまま話す)」
長男:「あー、なるほどね」
父親:「やっぱり、だますのはよくないだろう」
次男:「面白ければいいんだよ」
長男:「だな。石原都知事が脅迫されたって話のほうが面白いよな」
父親:「ちょっと、それは違うだろ。君(長男)はだまされて面白いのか?」
長男:「それぐらいいいんじゃないの」
次男:「ほらね。おとうさんはアドリブが弱い」
長男:「昔からそういうところあるよね、おとうさんは。ノリが悪いっつうか」
次男:「そうそう。すぐに判断して切り替えないとね」
あー、ハイハイ。