このブログの更新は Twitterアカウント @m_hiyama で通知されます。
Follow @m_hiyama

メールでのご連絡は hiyama{at}chimaira{dot}org まで。

はじめてのメールはスパムと判定されることがあります。最初は、信頼されているドメインから差し障りのない文面を送っていただけると、スパムと判定されにくいと思います。

参照用 記事

2010-01-01から1年間の記事一覧

RFCにアクセスするURIテンプレート

RFCはIETFに置いてありますね。RFCは番号で一意的に識別できるので、{番号} という変数を含むURIテンプレートで表現すると: テキスト版 http://www.ietf.org/rfc/rfc{番号}.txt HTML版 http://tools.ietf.org/html/rfc{番号} 例: Internet Message Format …

ホップ代数の絵算 1:準備編

プログラマ/ソフトウェア技術者が(主にモナドを動機として)圏論を勉強することは、「普通」とは言えないまでも今では「たまにある」ことです。こんな事態は、20年前には考えも及ばなかったですね。んで、20年後には、プログラマ/ソフトウェア技術者がホ…

松本薫(まつもと・かおり)さん、とんでもなくカッコイイ

9月11日・土曜の晩に、テレビで「柔道:世界選手権」の模様を放送していた。別に柔道に興味があるわけじゃないのだけど、女子57キロ級の松本薫(まつもと・かおり)さんの姿を見て目が釘付け。(以下、うまい表現が見つからないので「目が釘付け」のような陳…

群の逆元とホップ代数

ここ何日か、また圏論関係の小ネタをチマチマと書いています。なにが動機*1かというと、双代数(bialgebra)やホップ代数(Hopf algebra)を圏論的に理解したいからです。さらにそのキッカケはというと、コンヌ、クレイマー、マニンなどが、「計算(computat…

オーバー圏/アンダー圏の簡単な例

圏の対象は A, X, Y など、射は u, v, f, p, q などで表します。スライス圏/余スライス圏の代わりに、オーバー圏/アンダー圏という言葉を使います(「オーバー圏、アンダー圏」を参照)。最近僕は、Aのオーバー圏を C/A、Aのアンダー圏を A/C と書くのが気…

こんな簡単なトレース付きモノイド圏があったなんて

「こんな簡単な×××があったなんて」というタイトル、けっこう人目を惹きそうでしょ。でも「×××」が「トレース付きモノイド圏」じゃねぇー、誰も集まってこないわな。まーいいや。内容: GoI構成とInt構成 自然数の基本的な性質 自然数の順序から作る圏 自然…

今朝言われたこと

はー疲れた、今日はもう帰ろう。で、今ふと思い出した。今朝、長男に言われた。長男:「おとうさん、半ズボンとサンダルはやめなよ。もう大人なんだから」着替えてから帰るべきか。

いまさらにHTTP通信とCOMET通信、そして双対性

準備というか伏線というか、このハナシしておかないとな -- というわけで。 一時期、COMETに飛びついた人は多いですよね。僕もその一人です。やってみた感想は、「これはやっぱりHTTPの裏技で、まっとうじゃないな」。まっとうじゃなくても、この技術を使わ…

状態遷移指向Webサービス設計の課題:可視化したってダメみたい

最近の記事群で、「クライアント側の状態遷移を中心にしてWebサービスの設計をしたらいいよ」と僕は言っているわけで、実践もしているのですが、まー課題もありますね。もともと僕は、ハイパーリンクのグラフ構造を正確かつ完全に把握したいという強い要求・…

Webサービスの設計: Webフローの図示法を再考する

「Webサービスを設計するための単純明快な方法」や「Webサービスの設計:Webの状態遷移図の描き方」で、Webにおける状態遷移の図を示しました。もう少し図の描き方について考えます。そして、それらの図がいったい何を意味するかにも触れます。内容: アクシ…

ハイパーリンクはホントウに難しい

見出しに「Webサービスの設計」という語を含む一連の記事において、「ハイパーリンクこそがWebなんだから、Webでハイパーリンクを使わないなんてあり得ないぞ、使いまくれよな」みたいな話をしてきました。しかしながら、HTML以外のフォーマットでハイパーリ…

かくし絵

次男:「この景色のなかに恐竜が10匹かくれています。探してください」父親:「えーと、ウーンんと」しばらく時間が経過。父親:「ダメだ、わからん。見つからん」次男:「ここに恐竜いるでしょ」父親:「ウッヒャー、これは見つからんよー」次男:「見つか…

似顔絵

とある本に、栞<しおり>代わりにナプキンがはさまっていた。それに絵が描いてあったんだが、たぶんこれは長男が描いた僕の似顔絵。でかい画像

Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトは設計を極端に単純化する

昨日の話「Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトはワークフローやインターフェースも運ぶ」の続きをもう少しします。ハイパーリンクを活用するとどんなメリットがあるか、ってことです。昨日出した図をもう一度下に掲載します。この図は、UMLのインタラ…

Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトはワークフローやインターフェースも運ぶ

「Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトとトリガー」において: 僕は「Webとはハイパーリンクなり」と考えているので、Web APIでもなんでもハイパーリンクを使ってないなら「Webっぽい」とは思いません。RPC(遠隔手続き呼び出し)的な要素を取り入れて…

Caty/Python Public-Preview 0.1.0 (rel007) @ Chimaira.org

「そろそろ」と予告して(「Catyの次回リリースについて」)からも随分と時間がたってしまいましたが、Caty/Python リリース7(バージョン Public-Preview 0.1.0)をコソッと公開します。「Catyの次回リリースについて」に書いたように、リリースブランチを…

モナドとテンソル強度の楽しいお絵描き

「モナドとテンソル強度のサンプル」にて: テンソル強度(tensorial strength)関連の絵算が楽しいので説明しようと思ってるんですが、テンソル強度自体の定義や実例なしで計算方法を示しても面食らっちゃいますよね。で、実例を挙げます。今日は典型的な例…

Webサービスの設計:Webの状態遷移図の描き方

前置きも書いたことだし、実質的な話を進めましょう。以前の2つの記事をザッと読んでおいて欲しいのですが、ホントに大事なところはこのエントリー内でも繰り返します。 Webサービスを設計するための単純明快な方法 Webサービスの設計: ハイパーオブジェク…

今どき「RPC vs REST」なんてテーマ設定に意味があるかどうか? 自分の頭で考えてみよう

「Webサービスを設計するための単純明快な方法」と「Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトとトリガー」の続きをまだ書くつもりでいます。僕は、RPC(遠隔手続き呼び出し)スタイルを(「も」だけど)採用しようと思っています。こう言うと、脊髄反射で…

やっぱりこれからはフローチャートだな

以前から僕はフローチャートが大好きなのですが、最近いくつかの状況証拠がさらに付け加わって、「計算やアルゴリズム記述の切り札はフローチャートだ」と、ますます強く思うようになりました。フローチャート大好きフローチャートが、地味ながらも*1計算科…

双モノイドの簡単な例 -- 自然数の足し算と余足し算

[追記 date="翌日"]絵を入れて、間違いを修正し、少しだけ文言を変えました。[/追記]エフイチ関係で名前を出したことがあるコンヌ(Alain Connes)やマニン(Yuri Manin)が、最近は計算(computation)やアルゴリズムに興味を持っているようです。場の量子…

席をゆずられたら

長男:「お父さんももう高齢者だから、電車のなかで席をゆずってもらうんじゃないの?」父親:「まだ、それはないよ」長男:「もし席ゆずられたらどうする?」父親:「あんまり嬉しくないね」長男:「『わしを年寄り扱いするな!』とか怒るの?」父親:「そ…

死んだ父親がマスコミを信用しなかったこと

お盆は帰省して父親の墓参りをした。父は2003年に79歳(80歳目前)で亡くなった。父親はマスコミの報道を信じないほうで、死の直前、意識朦朧、錯乱したような状態で「新聞だって誤報があるからな、騙されるな」とウワゴトのように言っていた。解釈可能な言…

ほうじょう

enriched categoryの訳語に「ほうじょうけん」という言葉を使っていたんですが、「ほうじょう」には「豊穣」と「豊饒」があったんですね。 豊穣 -- 「五穀豊穣」とか「豊穣の神」とか 豊饒 -- 『豊饒の海』(三島由紀夫)はこっち このブログ内では『豊饒の…

なにゴッコかな?

先日とある保育園の前を通りかかったら、ビニールプールが3つ出ていて、子供達が水遊びをしていた。ひとつのビニールプールには、1、2歳くらいかなぁ、歩けるか歩けないくらいの小さな子達が数人。そのなかに年長の女の子が入ってきて「みんなー、集まってー…

Webサービスの設計: ハイパーオブジェクトとトリガー

「Webサービスを設計するための単純明快な方法」の続き、あるいは補足です。内容: Web APIもWebサイトも同じ トリガーとは トリガーの構造 トリガーについてもっと ハイパーオブジェクトを返すRPC Web APIもWebサイトも同じ僕の方針は、プログラムが利用す…

モノイド圏を自己関手の圏に埋め込む

「モナドとテンソル強度のサンプル」の前半と同じ記号法を使い、(C, +, 0) はモノイド圏だとします。a∈|C| を固定して、λx∈|C|.(a + x), λf∈C.(a + f) で定義される対応を考えます。a + f は、ida + f の略記と思ってください。このような対応を、Haskellの…

「テンソル強度」を使っている人

昨日、「モナドとテンソル強度のサンプル」って記事を書いたのだけど、「テンソル強度」(日本語)って言葉を使っている人って、ひょっとして僕一人? google: "テンソル強度" 原語である "tensorial strength" なら多少はヒットするけど。 google: "tensori…

意味と表記

父親:「ルーニーって、けっこう童顔だな」長男:「どうがん?」父親:「『童顔』って知らないの?」長男:「えっ、知ってるよ」父親:「じゃ、どんな意味?」長男:「ルーニーみたいな感じ」父親:「どんな字を書く?」長男:「えーとね、『どうがん』の『…

モナドとテンソル強度のサンプル

アクセス数に絶対に寄与しないエントリー、行ってみましょう。僕のこのテの記事は目で読むだけでは分かりにくいと思うので、絵を描いたり計算したりと、手も動かしてください -- と、そんな作業を要求することが敬遠される理由でしょうがね(苦笑)。テンソル…