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参照用 記事

ボックス の検索結果:

相対モナドのアイレンベルク/ムーア圏

…しかありません。拡張ボックスは計算に便利なので、拡張ボックスを使った絵算〈{graphical | pictorial | diagrammatic} {calculation | computantion}〉により入れ子法則と単位法則を記述します。描画法に関して次の約束をします。 $`\cat{C}, \cat{D}`$ の対象は実線のワイヤーで描く。 $`J`$ は点線のワイヤーで描く。 $`T`$ は実線に1本以上の斜線を添えたワイヤーで描く。 $`\cat{D}`$ …

スケマティック系の振り返りと整理 その2

…図 頂点の集合 V ボックスの集合 B フラグの集合 F ポートの集合 P 辺の集合 E ワイヤーの集合 W 例外ループの集合 L 例外ループの集合 L フラグ境界写像 β ポート所属写像 β カップリング対合 ι ワイヤリング関数 ι 未定義 ⊥ 外部ボックス〈キャンバス〉 B0 未定義値ボトムを特定する関数にギリシャ文字小文字オミクロンを使っているのは、ワイヤリング図における外部ボックス〈outer box | output box | outgoing boundary…

属性付き半グラフ

…ワイヤリング図の境界ボックス〈外部ボックス〉に相当するものは考えない。ただし、ワイヤリング図でも境界ボックス〈外部ボックス〉を考えないこともある。 半グラフでは、特にことわりがなければ修飾(後述)はないが、ワイヤリング図は最初から修飾を考えていることが多い。 用語法の対応は次のようです。 半グラフ ワイヤリング図 頂点 ボックス フラグ ポート 辺 ワイヤー 例外辺 ベアワイヤー〈bare wire〉 例外ループ サークル(使用を非推奨) パートナー指定対合 ワイヤリング対合…

有限コレクションとスケマティックなシステム記述

…べし」というブラックボックス原理と整合するように、複合システムの制御インターフェイスを定義するのが困難。この困難さには関数の決定性の要求も絡んでいるので、決定性の要求を諦めることも考えられます。が、そうすると、非決定性に伴う煩雑さ/面倒さを抱え込むことになります。あちらを立てればこちらが立たずな状況です。 「IOCシステムと制御ラッパーの構造」への追記: 以下に出てくる $`\quad \mathrm{Ctrl}(\Phi ; \Psi) \cong \mathrm{Ctrl…

マイヤースのシステム理論への違和感と代替案

…すときは、システムのボックスに対して、入力のワイヤー、出力のワイヤー、制御のワイヤーの3本のワイヤーが繋がった絵を描きます。上の図で、入力から出力への方向は上から下です。制御のワイヤーは横に飛び出しています。制御は双方向通信になるので方向の矢印はあえて書かないことにします。制御ワイヤーの斜線は、それが制御ワイヤーであることを示す符丁です。スティックマン U(User のつもり)からは、制御インターフェイスのみが見えます。一方、スティックマン D(Designer のつもり)か…

状態遷移系達の二重圏の直接的定義

…態遷移系は、ブラックボックス内にある内部バンドルと、インターフェイスを提供する外部バンドルを持ちます。バンドル射のペア(内部側と外部側)が状態遷移系の準同型射を与えます。この具体例は、マイヤースのアリーナの二重圏に対する直感的な理解を促します。古典的状態遷移系古典的状態遷移系〈classical state transition system〉は次の構成素からなります。 内部状態空間〈internal state space〉 $`S \In \mbf{Set}`$ 外部状態…

導出系: 反省と課題

…のプロセスをブラックボックス化して、入力である初期集合(語彙相当)と出力である帰納極限だけに注目したほうが話が簡単になるかも知れません。メタ導出系とは何なのか?導出系の集まり(ドクトリン)を記述するためにメタレベルの導出系を使うことはよくあります。例えば、自然演繹の導出系達を形式的に扱うとき、シーケント計算風(あるいは型判断形式の)メタ導出系を使うでしょう。よくやっていることだと思うのですが、どうもハッキリしません。メタ導出系の記述対象がオブジェクトレベルの導出系だとすると、…

テレスコープと包括クラン

…ための圏論”のツールボックスに付け加えます。$`\newcommand{\cat}[1]{\mathcal{#1}} \newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}} \newcommand{\mbf}[1]{\mathbf{#1}} \newcommand{\msc}[1]{\mathscr{#1}} \newcommand{\u}[1]{\underline{#1}} %\newcommand{\id}{\mathrm{id}} %\newcommand…

バエズ/ドーラン曲面の意義と使い方

…図は、ワイヤーだけ(ボックス〈ノード〉がない)のストリング図が描かれた曲面です。バエズ/ドーラン曲面の例ですね。*53つの穴のうちの2つに A, B と名前〈識別子〉を付けています。ワイヤーの端点となる境界上の点はポート〈port〉と呼びます。ポートは全部で9個あるのですが、一部は見えていません。また、ポートのうち 6個には、a, b, c, d, e, f で名前〈識別子〉を付けています(3個は無名です)。見えてないワイヤー/ポートが見えるように、潰して平面に押し広げましょ…

リントン/ローヴェア・モナド構成の明示公式

…の集合。 ワイヤーとボックスは、$`\Sigma`$ で提供される素材を使って組み立てる。 スポット(「穴、スポット、エリア、シーム」参照)の内容は、$`X`$ のセルにより埋める。 穴達のプロファイルの有限コレクション(「有限コレクション: 再配置の圏から」参照)は、$`H`$ である。 ストリング図全体のプロファイル(キャンバスボックスのプロファイル)は $`A`$ である。 $`P\H\mbf{Bun}_C(\hyp, \hyp)`$ は、圏 $`P\H\mbf{Bun…

リントンの定理: 概要、実例、注意事項

…| ポート〉を持ったボックス〈ノード〉ですが、上の2本が入力、下の1本が出力です。結合法則 $`\T{assoc}`$ の言っていることを絵に描きましょう。ちゃんと描くの面倒だから、象形文字を使ったアスキーアートで図示します。 Y Y Y ⇒ Y上段の Y(象形文字)を、下段の一番目(左)の入力に“接ぎ木〈grafting〉”する操作が $`;_1`$ です。下段のニ番目(右)の入力に“接ぎ木〈grafting〉”する操作は $`;_2`$ です。$`m \mathop{;_…

ストリング図、ストリング図動画が“使える”とは?

…ンバスストリング図はボックス&ワイヤー図〈boxes-and-wires diagram〉とも呼びます。ボックスとワイヤーが絵図の素子〈picture element〉です。絵を自由に描くというよりは、レゴブロックを組み立てるように、既存のガジェットを組み合わせて創作物〈作品〉を創り出します。ストリング図を描く場所、絵図の素子(ボックスとワイヤー)を置く場所をキャンバス〈canvas〉と呼びます。キャンバスを意識しないことも多いようですが、キャンバスはそれ自体で幾何的物体〈g…

有限コレクション: 再配置の圏から

…レーター〉」「辺」「ボックス」「テンソル」などと呼ばれるモノの集りです。それらのモノには境界プロファイル〈boundary profile〉が決まっています。「射/セル/オペレーション〈オペレーター〉/辺/ボックス/テンソル」の境界プロファイルは、「対象/型/ソート/色/頂点」などと呼ばれるモノの有限コレクションです。では、有限コレクションとは何でしょうか? その事例を挙げることは出来ます。 ペアは有限コレクションの一種である。 リストは有限コレクションの一種である。 バッグ…

一般化ハイパーグラフ → P-バンドル、P-ファミリー

… 辺 ノード、頂点、ボックス 射、オペレーション、オペレーター、セル 頂点 色、型 対象、色 境界写像 (特に呼び名はない) dom/cod、src/trg 一般化ハイパーグラフの辺が、ストリング図では頂点〈ノード | ボックス〉のことで、一般化ハイパーグラフの頂点が、ストリング図では(ポートやワイヤーに付く)色〈型〉のことです。「そう呼ぶと約束してるんだからしょうがないだろう」が建前の主張ですが、実際には混乱しますよね。一般化ハイパーグラフとストリング図を一緒に語るときは、…

一般化ハイパーグラフ

… diagram〉はボックス&ワイヤー図〈boxes-and-wires diagram〉とも呼ばれます。ストリング図においては、辺がノード(あるいはボックス)となり、辺に接続する境界頂点達は、ノード〈ボックス〉のポートとして描かれます。ノードは好みと目的により、丸、三角形、四角形などで描き、ポートは短い棒で描きます。ポートの並び順は明示的に描いてませんが、左から右です。そしてそれから一般化ハイパーグラフの種類は、プロファイル・コンストラクタで決まります。この記事で出したプロ…

環境付き計算と依存アクテゴリー 2/n

…生成射 ラベル付きのボックス〈ノード〉 $`\strdiag{D}`$ がデカルト・ストリング図だとして、$`\strdiag{D}`$ が表す多射〈P.M. = polymorphism〉を $`\mrm{PM}(\strdiag{D})`$ とします。我々は、次のメタ定理を信じて絵算をしてます。 デカルト・ストリング図 $`\strdiag{D}`$ をデカルト・ストリング図 $`\strdiag{E}`$ へと“変形”できるならば、$`\mrm{PM}(\strdiag…

カン拡張と充填三角形 補遺

…手の結合方向、上から下に自然変換の縦結合方向です。ストリング図の描画方向に合わせるために、ペースティング図に鏡映や回転の変換を施しています(「双対や随伴に強くなるためのトレーニング」参照)。スパン/コスパンを三角形で充填する問題の解である2次元の射が、ストリング図ではボックスで描かれています。ボックスのラベルである run, lun, drop, dlop がそれぞれ、右カン拡張、左カン拡張、右カン持ち上げ、左カン持ち上げを構成する2-射〈自然変換〉のラベル〈構成素名〉です。

コステロの半グラフ圏によるシステム記述

… 連結成分 ブラックボックス化した独立サブシステム・ノード 半グラフの連結成分は、独立サブシステムとみなします。異なる独立サブシステムどうしは、切り離されているので互いに無関係です。連結成分は、部分半グラフ(サブシステム設計図)とみなすときと、中身が見えないノードとみなすときがあります。この2つの見方は、半グラフ〈システム設計図〉の結合のときに重要な役割を演じます。「インターフェイス」、「仕様」、「指標〈シグネチャー〉」、「プロトタイプ」、「プロファイル」などの言葉はほぼ同じ…

テンソルの計算法則の絵(ストリング図)

…s〉が出た“テンソルボックス”達をワイヤーで繋いだ図形になります。脚がたくさんあったり、複雑なワイヤリングをすることもあります。テンソルの計算法則の絵をまとめたものがないかと探したら、意外に見つからない。なので、手描きで描いてみました。トレース(ワイヤーをループ状にする操作)は含まれていませんが、他の演算と法則は絵にしています。$`\newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}} \newcommand{\hyp}{\text{-} } \newcomman…

穴、スポット、エリア、シーム

ストリング図はボックス&ワイヤー図とも呼ばれます。「ボックス」の意味はちょっと曖昧です。「バエズ/ドーラン・ツリー: 色々な描画法」で、かなりクリアになったと思います。「注意点のまとめ」に曖昧性についても書いてあります。ストリング図の「ボックス」は、円板表示における次のどれかになるでしょうが、どれだかハッキリしないことがあるのです。 円板〈disc | disk〉: 図を描くキャンバスに使う板、2次元の図形。 穴〈hole〉: 円板の境界円周(1次元の図形)のなかで、円板の内…

バエズ/ドーラン・ツリー: 色々な描画法

…性)を含めた情報を(ボックスの)ボーダー〈border〉と呼ぶことにします。ボーダーは境界の幾何的形状ではなくて、組み合わせ的情報です。 図形としての円周よりはポートに注目して「ボーダー」と呼んだのですが、ポートを載せている図形とポート達を含めた概念としてボーダー〈border〉を使うことにします。その意味で、スポットを囲む円周とポート達もボーダーです。結局、ボーダーはニ種類あることになります。 境界円周とポート達 スポットの縁とポート達 円板内部の穴が代入可能な変数に相当し…

コレクション、対称性、シーケンス、色付け

…リング図を描く際に、ボックス〈ノード〉は基本的かつ重要な描画要素です。絵に描いたボックスに対応する組み合わせ構造はいったい何なのでしょう? ボックスは、色付きコレクションの視覚化なのだとみなすのが良さそうです。なので、この記事では色付きコレクションについて述べます。$`\newcommand{\mrm}[1]{\mathrm{#1}} \newcommand{\cat}[1]{\mathcal{#1}} \newcommand{\pipe}{\mid } \newcomman…

変換手2-圏の代数構造とストリング図表現

…〈ドット | まるいボックス〉で描く。黒丸は生の2-自然変換です。 $`A`$ の単位ラクセイター $`\iota^A`$ は黒三角〈上にとがったボックス〉で描く。黒三角は特殊な生の2-自然変換です。 ワイヤーとボックス(黒丸、黒三角のボックス)の内部構造を描くときはストライプ図を使います。ストライプの内部には $`\cat{K}`$ の様子を、ストライプの外部(キャンバスの地の部分)には $`\cat{L}`$ の様子を描きます。ストリング図の絵図要素〈pictorial …

生の2-関手と生の2-自然変換

…、エリア/ワイヤー/ボックス〈ノード〉の意味は変わりますから注意。この1-射 $`f`$ をテンプレートのストライプ内にはめ込みます(テンプレートの具体化)。すると、次のようになります。この具体化により、エリア、ワイヤー、ボックス〈ノード〉なども具体化されるので、ラベルを書き込みましょう。この絵を上下に分割して、上段を辿ってみると次のようです。$`\quad S(a) \overset{S(f)}{\to} S(b) \overset{\alpha(b)}{\to} T(b)…

抽象テンソルシステムは縮約付き色彩的モノイド・スピシーズ

…入出力の別〉を持ったボックスとして描きます。型付け $`\tau`$ と極性付け $`\rho`$ を組み合わせてひとつの関数にします。$`\quad \langle \tau, \rho\rangle : A \to T \times \{+, -\} \In {\bf Set}`$前節の最後に述べた方法で $`T`$ から作った色パレットを $`\mathfrak{T}`$(フラクトゥール体の T)とします。色パレットの作り方から、$`\quad \u{\mathfrak…

回路代数とグラフ置換モナド

…ヤリング図のすべてのボックスごとに、ポートに全順序が付いている。-- Anchored 注意事項: ここでのラベル付けは、一般的なラベリング(任意の関数)のことではなくて、識別用の名前を付けることです。 ワイヤーの orientation と direction は同義語です(詳細は後述)。 ボックスごとにポートに全順序を与えることをアンカリング〈anchoring〉といいました(「テンソルの可視化のための半グラフ」参照)。 対称オペラッド〈対称複圏〉の“表現”は、必ずしも“…

絵図的手法: 中間整理

…ソルネットワークは、ボックスがテンソルを表すワイヤリング図です。)有限集合に載る構造有限集合に追加する構造として次のようなものがあります。 付点構造: 有限集合の一点〈特定要素〉を指定する。 ラベリング: ひとつの集合 $`L`$ を決めて、有限集合から $`L`$ への写像を指定する。 全順序構造: 有限集合の要素を一列に順序付ける。 循環順序構造: 実際には順序ではないが、全順序構造と同様に後者〈サクセッサ〉を指定できる。 典型的ラベリングには次があります。 型付け〈ty…

スケマティック圏: お絵描きできる場所

…しての $`w`$ ボックス達が通し番号で識別されていて、キャンバスボックス〈外部ボックス〉が0番になっているような半グラフです。繋ぎ合わせ方(How To Wire Them)の指定にボックスの名前はどうでもいいので、通し番号でも問題ありません。次に、オペレーション〈複射〉のオペラッド結合〈operadic composition〉を定義します。オペラッド結合として、ナロー結合〈narrow composition〉を採用する流儀と、ワイド結合〈wide compositi…

入れ子の半グラフとバエズ/ドーラン・ツリー

…ート ポート 頂点 ボックス 小円板 コンポネント 辺 ワイヤー ワイヤー ワイヤー 未定義値〈ボトム〉 キャンバスボックス 大円板 システム境界 入れ子円板はオペラッドのオペレーションの表現であり、オペラッド結合が定義されていました。となると、半グラフやシステムの全体もオペラッドになり、オペラッド結合が定義できるような気がします。実際、それは可能です。境界の情報幾何的半グラフにおいて、ひとつの頂点に接続する半辺の集合を(その頂点の)カローラ〈corolla〉(花の冠、花びら…

半グラフからシステムの記述へ

…B`$ を考えます。ボックスの集合は次のようだとします。 $`\mrm{Box}(A) = \{A_0, A_1, A_2\}`$ 、$`A_0`$ がキャンバスボックス $`\mrm{Box}(B) = \{B_0, B_1, B_2\}`$ 、$`B_0`$ がキャンバスボックス $`A`$ のポートは合計で8個あり、$`B`$ のポートは合計で6個あります。型付け〈typing〉写像の詳細は省略します。型付き半グラフ $`A`$ の内側に型付き半グラフ $`B`$ が入…