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参照用 記事

2013-01-01から1年間の記事一覧

ゾゾウスキ導分とゾゾウスキ共役

Brzozowskiさんの発音を調べたりしたのは、Brzozowski導分への興味が再燃したからです。ゾゾウスキ導分(Brzozowski derivative)は形式言語理論の概念です。α、βなどが適当なアルファベット(文字の集合)の上の文字列(語)だとして、Xは文字列の集合だと…

Brzozowskiさん

「トレースを使ってクリーネスター(またはクリーネプラス)を計算する方法の概略」に次のように書きました。 マクノートン/山田の構成法(the McNaughton-Yamada algorithm)やブルゾゾウスキイ導分(Brzozowski derivative)を、トレース付き(あるいは不…

トレースを使ってクリーネスター(またはクリーネプラス)を計算する方法の概略

昨日・10月13日に、「第三回 物理と情報と幾何のインフォーマルかもな勉強会@スマートニュース株式会社」が開催されました。 http://atnd.org/events/42643 長丁場で疲れましたが、聞く側としても大変に面白かったです。まだ刺激が残っていて、忘れないうち…

強烈に怖い悪夢をみてヘロヘロになってしまった

僕は、あまり悪夢をみることはないのですが、今日(2013-10-10)はひどい悪夢にうなされて午前3時前に起きてしまい、その後も恐怖感からろくに眠れず、今日はヘロヘロ・グダグタ状態。とにかくムチャクチャ怖かった。設定はSF風で、なんか宇宙からの侵入者み…

MongoDBの日時

MongoDBの日時(date型)は、UNIXエポックからのミリ秒だそうです。 http://docs.mongodb.org/manual/reference/bson-types/#date より: the number of milliseconds since the Unix epoch (Jan 1, 1970). ミリ秒はちょっと珍しいかな。UNIXエポックからの…

ゼロを早く見つけると計算がどえらく楽

2,3日前に、Catyのスキーマ処理系がスタックを使い尽くす現象が起きました。僕はバグかと思っていたのですが、そうではなくてホントにスタックが足りないのでした。バグでないとは言え、計算資源を使い過ぎるという問題があるので、これはKuwataさんが修正(…

再考: クリーネスター・圏論・計算の離散力学

今週末に「物理と情報と幾何のインフォーマルかもな勉強会@スマートニュース株式会社 渋谷」があるんですが、原稿&資料として書いた「予定: クリーネスター・圏論・計算の離散力学」を今読み返してみたら、ウーム、この話題を全部話すのは無理だわなーー。…

JavaScriptに関するブログ記事@SYMMETRIC

別サイトの僕の記事: Webに生まれてWebを席巻するプログラミング言語・JavaScript なんらかのシステムにスクリプト言語機能を組み込むなら、JavaScriptそのものか、JavaScriptにコンパイルするDSLがいいんじゃないの、という話です。

letとletrec 再論

以前、「letrecとwhere」という記事を書きました。この頃僕は、letとletrecという二つのキーワードは要らないのじゃないのか、と思っていました。最近、「スンマセンデシタ、二つ要ります」と反省しています。let = letrec としたかったのは、letrecが6文字…

関係圏、非決定性写像の圏、部分写像の圏とかに関する便利な記法

「関係を表す矢印の形をどうしようか?」で、関係圏の射を表す矢印の描き方をウンヌンしました。あれは、矢印をグラフィックスとして描く場合のことです。手書きやテキストエディタだと、複雑な形状は無理です。それで、カラス足の矢印(下の図)を、もっと…

印刷ダイアログのページ指定のUIに一言

今朝、firefoxブラウザから印刷しようとしました。印刷開始ページと終了ページを指定するダイアログが出ます。特に指定しなければ全ページ印刷ですが、ページ指定の場合のデフォルトは開始ページも終了ページも1です。2ページ目だけ印刷しようと、印刷開始ペ…

不動点の対角自然性(dinaturality)はやっぱり五角形可換らしい

「不動点理論と対角自然性(dinaturality)」において次のように書きました。 「ほんとに対角自然変換なのか?」と疑わしくなってきました。ここからの話は、いちおう辻褄は合っていると思いますが、僕が何か勘違いをしている可能性もあります。なかなかうま…

不動点理論と対角自然性(dinaturality)

土曜日(2013-09-28)に書いた「トレースのタイトニングが自然変換であること」において、トレースのタイトニング公式と不動点に関するタイトニング類似の公式が、ある自然変換の自然性(naturality)の記述であることを示しました。不動点演算子の公理には…

トレースのタイトニングが自然変換であること

以下の絵は、新しいスタイルのトレース付き圏(トレース付きバランス圏とその特殊化)の公理を表しています。(長谷川真人さんの "On Traced Monoidal Closed Categories", 28 November 2007 より、「トレース付きモノイド圏の新しい定義」から再掲。)ここ…

Chrome(本体は濡れ衣)での検索ボックスへの入力が極度に不快

このダイアリーの一番上にある検索ボックスなんですが、Chromeだと、バックスペースキーとか空白キーが奪われてしまって、めちゃくちゃ不愉快なんですけど。なんか便利になる機能が追加されたんでしょうが、その機能も利便性も僕はよく知らない。バックスペ…

命題をモデル論的にチェックする方法 (たぶん前半)

論理に「タブローの方法」というものがあります。しばしば、「タブローにより“証明する”」という言い方がされます。しかしT先生によれば、タブローの方法は証明じゃない、と。何をもって「証明」というかがハッキリしてるわけでもないですが、僕の感覚(厳密…

予定: クリーネスター・圏論・計算の離散力学

「物理と情報と幾何のインフォーマルかもな勉強会 @渋谷」より: 僕(檜山)も「クリーネスター・圏論・計算の離散力学」というお題でナニカしゃべります。内容が固まったら、案内に書いてあるより詳しいことを書くつもりです。 以下に「より詳しいこと」を…

物理と情報と幾何のインフォーマルかもな勉強会 @渋谷

10月13日(日曜)に渋谷で、http://d.hatena.ne.jp/hiroki_f/20131013/1378387543 で告知されているとおり、次のイベントがあります。 第三回 物理と情報と幾何のインフォーマルかもな勉強会 僕(檜山)も「クリーネスター・圏論・計算の離散力学」というお題…

はてなダイアリーのダウンロード・データの処理:エントリーに分割

はてなダイアリーのダウンロード・データ 続・はてなダイアリーのダウンロード・データ これらの記事の続き。XMLパージングブログデータをXML形式でダウンロードしたので、とりあずはXMLパーサーに食わせてみます。ここで早速に問題発生。 ExpatError: not w…

これはひどいWeb広告だ

いまさっきのこと。とあるページを開くと、「リクルートのタウンワーク」CMの動画が再生されだしたので、「ウルサイ」と思ってストップボタンを押すと、なんとですね、マウスホバーを検出していきなりgoogleの「+1」ボタンに変わるんですよ。僕は意図せずに…

続・はてなダイアリーのダウンロード・データ

MT形式については次に書いてありますが、自然言語のみの記述なんでイマイチ厳密性に欠けますなー。 http://www.movabletype.jp/documentation/appendices/import-export-format.html セマンティクスでも、CATEGORY:とTAGS:の使い分けがわかりません。はてな…

はてなダイアリーのダウンロード・データ

ブログは、ちょっとずつ書いてはストックしていくには便利なツールですが、書いたものを整理して取りまとめるのは大変です。僕の場合、今日の時点でこの「キマイラ飼育記」が、 記事を書いた日数 1827日 「メモ編」が、 記事を書いた日数 1118日 で、これを…

MongoDBのmongoimportでハマった:変なJSON形式

MongoDBにデータを入れるために、mongoimportというコマンドがあります。使ってみることにしました。コマンドラインには、データベース名、コレクション名、ファイルの形式、ファイルを指定します。JSON形式のファイルからコレクションにデータをインポート…

foldrとfoldl

リスト処理の高階関数にfoldrとfoldlがあります。その引数仕様は次のように書けます。 foldr(list, fun, val) foldl(list, fun, val) ここで、listはリスト、funは2引数の関数、valは“初期値”となる値です。型をちゃんと書くと次のようにうるさいことになり…

なぜか「デシリットル問題」に反響が

えっ? なに?たわいもない会話を記しただけのエントリー「デシリットル問題」に、コメント、スター、ブックマークがいっぱい。最近では珍しくなったトラックバックまで来てる。デシリットル(dL)を小学校で教える意味は、みなさん気になっていたのでしょ…

デシリットル問題

長男:「おとうさん*1、デシリットルって習った?」父親:「あー、習ったよ」長男:「俺も習った。けどさ、デシリットルって見たことないんだよね。おとうさんは使う?」父親:「リットル、ミリリットル、キロリットルは使うけどなー …」長男:「デシリット…

ラムダ計算について2013年に思うこと

「アリティ付きフラット・ラムダ計算」の記事を書いてみて思ったことを述べます、まったくの雑感です。ラムダ計算、特に型なしラムダ計算って、適用とラムダ抽象だけでほんとに何でも出来ちゃうんですよね。極端にシンプルな機構であっても万能になるので、…

アリティ付きフラット・ラムダ計算 (2):モジュールの概要

「アリティ付きフラット・ラムダ計算 (1)」において、 アリティ付きラムダ計算は、通常のラムダ計算のサブセットというよりは、なにか別な世界を形成するように思えます。 と言いました。「なにか別な世界」がどんな世界なのかはそれほどハッキリしてません…

アリティ付きフラット・ラムダ計算 (1)

ラムダ計算の特徴のひとつは、容易に高階関数が定義できることです。例えば、λf.λx.(f x) と書けば、applyを定義したことになります。高階関数とカリー化を使えば、多変数関数を考える必要はありません。f(x, y) の代わりに (f x) y と書けます(丸括弧を省…

関係を表す矢印の形をどうしようか?

f:A→B を関係圏Relの射だとします。小文字エフだと関数(写像)のような雰囲気ですが、そうではありません。関係圏の射fは、f⊆(A×B) という部分集合です(AとBは集合)。圏の射がいつでも関数だと思い込んだりしてはいけません、そりゃとんでもない誤解です…