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参照用 記事

2017-01-01から1年間の記事一覧

滝沢カレンさんの言語芸術 その3

「滝沢カレンさんの言語芸術 その2」で、滝沢カレンさんのインスタグラムを紹介しました。 滝沢カレン オフィシャル このインスタグラムから、滝沢さんの長文コメントを12個抜粋した紹介記事があります。 とあるモデルのインスタが不思議すぎてクセになると…

単純平面タングルとカウフマン図のキャンバス・基準点について

僕は、圏の具体例として、テンパリー/リーブ圏TLや平面単純タングルの圏SPTを出すことが多いです。例えば、2008年に書いた「圏論勉強会:3点テンパリー/リーブ代数の掛け算九九」はテンパリー/リーブ圏TLのホムセットTL(3, 3)の話です。2009年のモニャド…

電卓のパーセントキーってムチャクチャじゃん

ハードウェアの電卓って、機種によって違うかも知れないけど、1 + 2 × 3 と打つと 9 になっちゃいますよね。あれイヤ。でも、ハードウェアの電卓を持ち歩くことなんてなくて、僕はiPhone付属の電卓アプリを使います。電卓アプリでは、イコールキーを打つまで…

Scilabの演算子オーバーロード

Scilabでは演算子オーバーロードができます。そのメカニズムは原始的ですが、素朴で分かりやすいとも言えます。Scilabに興味がなくても、オーバーロードに興味がある方には面白い話だと思います。Scilabはたくさんの演算子記号を持っています。それらの演算…

Scilabで行列計算をしてみる

今までR言語で行列計算してたんですが、Scilabに替えてみました。行列計算に限れば、Scilabのほうがずっと使い勝手がいいです。内容: R言語には不満が募ってきた Scilab Scilabコンソール 行列計算をはじめる 行列のブロック操作と寸法 成分と部分行列の取…

無料で入手できる本格的(紙なら高額)な理数系専門書15選 第2回(2017年春)

去年・2016年の夏に、「無料で入手できる本格的(紙なら高額)な理数系専門書15選」という記事でインターネットから入手可能な専門書を15冊紹介しました。出版されている書籍と同じ内容のPDFファイルやHTMLページがインターネットに公開されている例は意外と…

型付きラムダ計算 構文論 再入門 2/2: カリー/ハワード対応のために

「型付きラムダ計算 構文論 再入門 1/2: カリー/ハワード対応のために」の続きです。前回 1/2 の内容: 予備知識と参考資料 大きなラムダ計算とは何か 概要と目標 集合と写像に関する基礎的事項 型システム 今回 2/2 の内容: 疑似ラムダ項の構文 ラムダ項…

型付きラムダ計算 構文論 再入門 1/2: カリー/ハワード対応のために

「カリー/ハワード対応への障壁」において、カリー/ハワード対応(Curry-Howard correspondence/isomorphism)をうまく説明するのは難しい、という話をしました。その記事の最後の一言は: いまだベストと思える説明に届かず。 その後も、ベスト(に近い)…

よくあるタイポ

キーボードで文字を書くと、余分な打鍵が発生して重複した2文字になることがあります。日本語だと、1文字2打鍵なので、それほど起こらないように思えますが、そうでもない。僕のダイアリー内で「をを」「とと」「のの」を探したらけっこうありました。「とと…

ヤコビ微分圏: はじまり

CADG(Categorical Abstract Differential Geometry)の練習問題として、ヤコビ微分圏というモノを考えてます。ヤコビ微分圏は、通常の多変数微分計算のエッセンスを圏論的に取り出したものです。ヤコビ微分圏を考えるに至った動機やご利益について語ります…

圏論的コンストラクタと圏論的オペレータ: 関手性・自然性の呪縛からの脱却

圏論で関手と自然変換が重要なのは言うまでもありません。しかし、これらに拘り過ぎるのもマズイのではないか、と思います。プログラミングにおける型構成子や総称関数は、関手・自然変換に対応しないことがままあります。トレースや不動点オペレータは、関…

天空の支配者

「上空にいる足し算の親玉を捕まえる」で次のように書きました。 雰囲気的に言うと、地上の圏Cの足し算構造を、上空にあるメタ圏内のただひとつの代数系が支配していることになります。 この「上空にいる親玉」を、もっと小洒落た呼び方をしたい、と。で、「…

余可換コモノイド・モダリティ事件の解説

一昨日の記事「圏論的モダリティ:圏上の非自然な構造達」の「僕のモダリティ経験」の節で: 試しに、非負実数係数のテンソルの圏に余可換コモノイド・モダリティを入れてみると、そのモダリティと整合する部分圏として部分性と確率的非決定性の両方がうまく…

非全域関手と非自然変換

「圏論的モダリティ:圏上の非自然な構造達」への追記ですが、別エントリーにします。圏論的モダリティ(categorical modality)を定義するために、非自然変換(non-natural transformation)という概念を導入しました。この非自然変換の定義をここで詳しく…

圏論的モダリティ:圏上の非自然な構造達

圏論的モダリティ(categorical modality)は、圏の対象に構造を持たせるメカニズムです。ただし、構造の素材が関手や自然変換とは限りません。モダリティは、圏の射と整合しない付加的構造を対象に導入する方法だとも言えます。「モダリティ」という言葉は…

確率的推論・判断の計算法:マルコフ・テンソル絵算

比較的最近書いた記事「同時確率分布の圏の使用例:超具体的」、「アブダクションと確率的推論」などで触れたように、確率(真である度合)を使った推論や判断が面白な―、と思っています。でも、確率的推論・判断のための計算ってけっこう難しいです。系統的…

滝沢カレンさんの言語芸術 その2

去年(2016年)の年末に書いたエントリー「滝沢カレンさんの言語芸術」にて: 滝沢カレンさんの変な日本語が2015年に評判になったようです。もうすぐ2017年ですけど。 事情をよく知らなかったので、このときの僕の印象は「2015年に評判になったらしいけど、…

けもの(動物の)フレンズ その2

山手通りの某所にて:その1はコチラ。

公衆電話

「電話」というエントリーで、電話ボックスやピンク電話の話を書きました。「今じゃそんなものはないだろう」という感慨を述べたのですが、公衆電話が絶滅しているわけではないようです。公衆電話からの着信があると、相手の電話番号が出るわけでもなく非通…

アブダクションと確率的推論

「AならばB」であっても、それだけでは「BならばA」だとは断言できません。この事実を「逆、必ずしも真ならず」と言ったりします。しかし我々は、「AならばB」から「BならばA」を導くことがあります。そして、それが“全く不合理な判断だ”とも言えないのです…

プレーンテキストだけで色付きマーク

とあるメールの題名に赤丸が入っていたのです。HTMLメールなら、本文に色だの下線だの付いていても驚きませんが、題名に色? まさか「題名でもHTML使えるようになった?」とメッセージソースを調べてみたのですが、プレーンテキストでした。赤丸の正体は、Un…

大乗仏教中観派と一般モデル理論

ダイアコネスクの次のエッセイ風論文を読みました。 Title: Institutions, Madhyamaka, and Universal Model Theory Author: Răzvan Diaconescu Pages: 25p URL: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/summary?doi=10.1.1.100.5175 タイトルにあるMadhyamak…

「量子と古典の物理と幾何」の資料が公開されていますよ

終わってしまったイベントの告知ページを読む人はあまりいないと思います。しかし、今年2月のイベント「量子と古典の物理と幾何」に関しては、告知ページがイベント終了後もメンテナンスされていて、ごく最近も、追加資料がアップロードされました。 https:/…

同時確率分布の圏の使用例:超具体的

昨日の記事「同時確率分布の圏」で、圏FinProbCoupは、「潜在的には使っている圏です。」「ベイズ確率の計算では使っています。」とか書きました。「使ったことねーよ」と言われそうなので事例を挙げておきます。圏論的定式化を気にしないで、計算の事例とし…

同時確率分布の圏

ベイズ確率の計算とかを見てると、どうも2つの圏が同型である事実を使っているようです。そのうちのひとつは、同時確率分布を射とする圏です。この圏はあまり言及されないようなので書いておきます。取り急ぎ定義だけを書くので唐突に感じるかも知れませんが…

ゴールデンウィークはどこに行こうか

6年半ぶりの`街で見た光景:男女編’ネタ。最近僕は、渋谷警察署近くのカフェ・ド・クリエ渋谷3丁目店でコーヒーを飲んでダラダラしていることが多いです。先日の記事「ブログコンサルとかなんとか」は、カフェ・ド・クリエで耳にした話。一昨日・日曜日、…

けもの(動物の)フレンズ

渋谷の某所にて:その2はコチラ。

ライプニッツの微分記法とアインシュタインの総和規約を測度に使ってみる

思い付きの話で、一部イイカゲンな概念と説明が含まれます。合理化可能・正当化可能なイイカゲンさだとは思いますが、とりあえず記法だけ紹介するので、今はイイカゲンです。ライプニッツの微小な量dx, dyと、総和記号Σを省略するというアインシュタインのモ…

心が安らぐ「分布の空間」を定義してみる

「確率・統計の「分布」の意味と使用法」で間違いがありました。最初、「“離散分布”と“連続分布”の集合としての直和から作った自由凸空間が、測度の空間に埋め込める」と書いていたのですが、「埋め込める」はウソです。単に間違いを訂正するだけでなく、事…

確率・統計の「分布」の意味と使用法

「確率変数」という言葉の意味と使用法が分からん! という話を長年(苦笑)していて、最近の記事「「確率変数」の正体は米田埋め込み」「「確率変数」の変種:測度に縛られない確率変数」で一応は納得したかな、という報告をしました。「確率変数」の次にワケ…